建築の工事において気を付けたいこと、経験上言えるのは、レベリングと防水だと思う。レベリングは水平を保つことである。室内であっても外溝であっても、レベルで施工しなければならない部分は多い。室内は当然として、室外では雨の日にその施工の精度がはっきり目に見えて分かる。もし図面上はレベルとなっていても、雨水に晒される部分については若干の勾配を設け、雨水排水処理を考えた施工をしなければならない。また、防水に気を付けなければならないのは鉄筋コンクリート造りの屋根を施工するときである。防水塗料は種類が多く、規格が決まっていてもどれを使うか迷う場合が多い。経年変化とともに防水機能は低下するので、特に念入りに塗膜する必要がある。建築工事は精度と配慮が求められる。これまでの経験を基に考え、少しでも疑問な点があれば設計者に確認しながら、極端な言い方をすれば石橋を叩いてなお渡らない程の慎重さを常に持ち続けなければならない。それが良い物を造りだすことに繋がる。